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【一筆多論】四島は日本固有の領土だ 岡部伸

 ロシアは、これにつけ込み、来年度から使用される小学校の社会科教科書に北方領土が「日本固有の領土」と書かれたことに「ばかげた主張」「歴史を歪曲(わいきょく)している」と批判し、攻勢を強めている。

 肝心の領土交渉でもロシアは態度を硬化させ、目指した6月の大筋合意を断念する公算が大きくなり、進展の道筋は見えない。ロシアに配慮して本来の主張を控えたことが逆に攻勢を招き、交渉が停滞した側面は否めないだろう。

 ロシアのプーチン大統領は平成28年12月に来日した際、「1855年に条約締結するため、島々を日本の施政下に引き渡した。それまでは、ロシア側はクリル諸島(四島を含む千島列島)はロシアの航海者によって発見されたため自国の領土と認識していた」との見解を示し、「歴史のピンポンはやめよう」と提案した。

 しかし、条約締結前から北方四島を日本領とみなす大英帝国の地図は、「条約以前はロシア領であった」とのロシア側主張こそ「歴史の歪曲」であることを物語っている。

 日本がポツダム宣言を受諾後の1945年8月、当時有効だった中立条約をソ連が一方的に破棄して侵攻、不法占拠するまで北方四島は「日本に帰属する固有の領土」であったことは紛れもない事実である。

 一度たりとも「歴史のピンポン」はしていない。原点に立ち返って、ロシアには「日本の固有の領土」であることを強く訴えたい。(論説委員)

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