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【環球異見】ノートルダム火災 仏紙「国民共有の歴史を再認識」 独紙「再建を欧州の新たな始まりに」

15日、濛々(もうもう)と煙を上げながら炎上するパリのノートルダム大聖堂 (AP)
15日、濛々(もうもう)と煙を上げながら炎上するパリのノートルダム大聖堂 (AP)

 パリの世界文化遺産、ノートルダム大聖堂で15日、大規模な火災が起きた。パリの象徴が激しく炎上するもようは世界で報じられ、諸外国の人々も心を痛めた。欧州では、政治的影響についてまで議論が広がっている。フランス社会の「分断」が目立ち、欧州連合(EU)諸国では反EU勢力が台頭する中での惨事。今回の災禍が、仏国民のみならず、EU諸国の新たな結束につながることへの期待が出ている。

 □フランス フィガロ

 ■国民共有の歴史を再認識

 約850年間、パリの中心に立つノートルダム大聖堂は、フランス国民にとって「歴史の記憶」そのものだ。仏各紙は、火災の衝撃の大きさを伝えた。

 17日付ルモンド紙社説は、「心臓を突かれたフランス」と題して、パリの精神的支柱だった大聖堂の損傷を嘆いた。「大聖堂は、威厳をたたえた石の船のようにセーヌ川に抱かれて、人の歴史や永遠の神と対話をしているようだった。荒々しく恐ろしい炎すら、その対話を終わらせることはできない。それでも、パリ市民は惨劇に呆然(ぼうぜん)とし、悲しみは大波のように世界中に広がった」

 16日付フィガロ紙社説は、「限りなく高貴で、物腰は柔らかく、限りなく母性をたたえている」と大聖堂をたたえた詩人シャルル・ペギー(1873~1914年)の一節を紹介し、「尖塔(せんとう)の崩壊を見たフランス人はキリスト教徒か否か、芸術の愛好家か否かを問わず、同じように恐れを抱いたはずだ。美しく偉大な何か、フランスの魂というべきものが煙となって消えていった。限りなく大きな悲しみだ」と失ったものの大きさを記した。「王族が結婚式をあげ、ナポレオンが皇帝として戴冠(たいかん)し、第二次大戦の勝利(ナチス占領からの解放)で、テ・デウム(聖歌)を奏でた」大聖堂の歴史を振り返った。

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