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【ポトマック通信】温暖化と花粉症

 ワシントンに赴任後、2回目の春を迎えたが、日本で長年苦しんだ花粉症の症状が出ていない。日本ではシーズン中、ひどい眠気を誘う薬を服用し、それでも期間中に数回、ひどい風邪のような症状が出た。私のアレルギー反応の主因と診断されたスギやヒノキが当地に少ないのか、今のところ少し目がかゆくなる程度で済んでいる。

 米国で花粉症は「ヘイ・フィーバー」と呼ぶ。直訳すると「干し草熱」。牧草の干し草を刈り取った農家の人に発症したことから、そう名付けられたらしい。

 その花粉症の患者が、地球温暖化によって米国で増えていると指摘する研究成果が最近発表された。メリーランド大学の研究チームは、人工衛星と患者数のデータを組み合わせ、植物の芽生えが早まった地域で花粉症の罹患(りかん)率が通常より14%高いことを突き止めた。花粉の飛散時期が前倒しされるためだと推定される。

 米国の患者数は2500万人で医療費は112億ドル(約1兆2500億円)に達する。研究者は、温暖化による植物の微妙な変化が「大きな経済的損失をもたらす」と警鐘を鳴らす。

 周囲の知人は、私に「渡米して3年目に花粉症が出た。それも日本より症状がひどい」と警告する。自分には「油断大敵」と言い聞かせている。(塩原永久)

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