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【社説検証】新元号「令和」 「未来につなぐ伝統文化」と産経 朝日「向き合い方は人それぞれ」

新元号を発表する菅義偉官房長官=1日、首相官邸(川口良介撮影)
新元号を発表する菅義偉官房長官=1日、首相官邸(川口良介撮影)

 5月1日からの新たな元号が「令和」に決まった。万葉集から引用した初の国書由来の元号となる。西暦を使う傾向の強まりが指摘される中、元号をどう位置づけ、活用していくのか。譲位に伴う改元となった今回、選定手続きは適切だったか。社説の主な論点となった。

 「元号は、国民生活や社会の中でしっかりと息づいている」。こう指摘したのは産経である。国民の関心は高く、「令和」は「平成」同様、受け入れられるだろうとし、「政府には、新元号が公的文書はもちろん、広く社会で用いられるよう努めてもらいたい」と注文を付けた。

 「明治維新」や「天保の改革」「昭和の大戦」など、国民は元号によって、時代や国民的体験を振り返ることができる。元号は古代中国発祥だが、4番目の「大宝」から1300年以上、途切れることなく使い続けているのは日本だけだ。

 「日本が継承してきた東洋の生きた文化であるのはもちろん、日本自身にとっても極めて大切な未来へ繋(つな)ぐ伝統文化である」と論じた。

 「令和」を「おおらかな情緒を感じさせる2字」と評した読売も、「元号は、日本人に共通の時代意識を生み出してきた」と意義を説き、「グローバル化が進み、西暦の利用が増大しているとはいえ、日本の伝統である元号を様々な場面で活用する方途を探りたい」と訴えた。

 日経は、30歳より下の層で西暦を使う傾向が進んでいるとの世論調査を引き、年を示す実用的側面より、「同じ時代を生きる国民の連帯感を表す記号のような存在」となる可能性に言及した。

 毎日は、権力者が時間を支配する意味を持っていたかつてと違い、「象徴天皇制の現代においては、元号は一つの『文化』であろう。時代を区切る『句読点』や『しおり』ともいわれる」と指摘した。

 朝日は「一人一人が時代を創る」という新元号決定に距離を置くような見出しを掲げた。5紙が1本のみの大型社説としたのに、朝日は通常と同じ2本建ての1つの扱いだった。「元号への向き合い方は人それぞれであることは言うまでもない。もとより改元で社会のありようがただちに変わるものではない。社会をつくり歴史を刻んでいくのは、いまを生きる一人ひとりである」と強調した。

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