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【スポーツ茶論】ユニバス、理想と現実のはざまで 津田俊樹

フロリダ州立大戦でプレーするゴンザガ大の八村塁=アナハイム(USA TODAY・ロイター)
フロリダ州立大戦でプレーするゴンザガ大の八村塁=アナハイム(USA TODAY・ロイター)

 米プロバスケットボール協会(NBA)のドラフトで、ゴンザガ大(ワシントン州)の八村塁(はちむら・るい)が日本人で史上初めて1巡目指名されるのでは、と注目を集めている。3月に行われた全米大学体育協会(NCAA)トーナメントでの活躍ぶりが評価され、全体6位と予想する米メディアもある。

 NBAのドラフトには卒業を待たずに指名を受けられるアーリーエントリー制度があり、21歳、3年生の八村は一足早く夢舞台に立つことができる。3年どころか、「one and done」と呼ばれるように、在籍わずか1年、19歳でプロ入りする選手もいる。目の前に億単位の札束を積まれれば、学業よりもマネー優先になるのも無理はない。

 「USA TODAY」は2月、NBAが選手会にドラフト対象年齢を18歳に引き下げたいと提案した、と報じた。選手会が受け入れ、新制度が2022年から実施されると、大学に進学しないでプロ入りする高校生が続出するとみられる。

 NCAAにとって有望選手の流出はショックである。練習時間の制限、一定の学業成績を学生に義務付けている教育現場が揺らぎ、年間850億円という巨額なテレビ放映権料を生み出すカレッジ・バスケットボールの視聴率にも影響するかもしれない。

                 □  □

 わが国の大学スポーツ界にも潮流の変化があった。スポーツ庁の主導で日本版NCAAといわれる「大学スポーツ協会(UNIVAS=ユニバス)」が3月に発足した。選手の安全確保、学業との両立、大学スポーツのブランド力向上を三本柱にした競技横断的組織で、全国約800大学のうち約200校が加盟、会長に鎌田薫・前早大総長、副会長には1992年バルセロナ五輪女子マラソン銀メダリストの有森裕子氏らが就任した。

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