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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 国営反日ミュージカル

 日本統治時代に中国・上海にできた韓国人の亡命政権「大韓民国臨時政府100年」を記念する政府行事が11日夕、開催された。この「臨時政府」は抗日テロなどを除き、さしたる実態はなかったため1945年の解放・独立に際し米中ソなど連合国はその存在を認めなかったが、文在寅(ムン・ジェイン)政権は建国のルーツとして建国記念日にしたい考えだ。

 日本支配と戦って独立・建国を勝ち取ったという歴史の“誇張”と“美化”だが、記念行事のハイライトは、臨時政府のメンバーが日本に対し武器を手にして戦い、ついにはソウルに凱旋(がいせん)したという武勇伝を描いたミュージカルだった。

 近年、韓国のミュージカルは“韓流”として高く評価されている。声量豊かな美男美女系が銃を手に跳んだりはねたり演技力は十分だったが、つまるところ政府のイベントだから政権の趣向に合わせたいわば国営の反日・愛国ミュージカルというわけ。つい北朝鮮の抗日革命歌劇『血の海』や『花を売る乙女』を思い出してしまった。

 左翼・革新系の文政権は「イベント政権」と皮肉られるように、歌舞音曲を動員したこの種の官製イベントが多い。「官製民族主義」の声も聞かれる。派手な行事で民心をつかみ親政権にもっていこうというわけだ。これ、どこか北に似ている?(黒田勝弘)

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