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【ベルリン物語】祝日になった女性デー

国際女性デーのデモに参加する女性=8日、ベルギー・ブリュッセル(ロイター)
国際女性デーのデモに参加する女性=8日、ベルギー・ブリュッセル(ロイター)

 ベルリンでは今年から「国際女性デー」(3月8日)を祝日に定めた。ドイツ国内の特別市・州で唯一だ。「リベラルな雰囲気が強い首都らしいな」と思い、当日は市中心部で数千人が集まったデモに足を運んでみた。

 「私らは祝日を勝ち取った」。そう語るのは参加者の69歳女性。精神科医として男女差別に悩む女性を多くみてきたといい、「女性の戦いは始まったばかり」と訴えた。別の女性は「祝日は女性の問題に思いを寄せる機会にしてほしい」と期待を寄せた。

 実はそんな祝日も賛否をめぐり議論があった。共産党独裁体制下の旧東ドイツではこの日に男性が職場の女性に花を贈るなどして祝った慣習もあった。そんな時代を想起させるとして否定的な見方もある。

 そもそも他の地域より少ないベルリンの祝日を増やすのが議論の契機という側面が強いようだ。年間の祝日数はベルリンの9日に対して例えば南部バイエルン州は13日。いくつかの記念日が候補に挙がり、最終的に女性デーに収まった。

 「いいことだ」。ある男性は女性デーの祝日化を歓迎したが、理由は「仕事をしなくていいから」。「実際に女性の地位向上にどれだけ役立つのかわからない」とも。祝日化で女性らの思いは伝わるのだろうか。 (宮下日出男)

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