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【主張】天皇陛下在位30年 全霊の祈りに感謝したい

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 天皇陛下ご在位30年を祝う政府主催の記念式典が行われた。陛下は「天皇としてのこれまでの務めを、人々の助けを得て行うことができたことは幸せなことでした」と、お言葉に国民への感謝の気持ちを込められた。

 国と国民の安寧と幸せを祈る天皇の務めを、全身全霊で果たされてきた陛下に感謝を申し上げたい。

 皇居などの記帳所には、多くの人々がお祝いに訪れた。平成を回顧し、この目に焼き付けられているのは、陛下が皇后さまとともに鎮魂の祈りをささげ、国民を気遣い、見舞われる姿である。

 先の大戦の戦没者を慰霊する旅で、戦後60年の平成17年に初めて海外の激戦地サイパン島を訪れ、皇后さまとともに黙礼された。記憶に刻んでいる人も多いだろう。戦後70年の27年にはパラオのペリリュー島を訪れ、昨年は沖縄を再訪された。多くの人々の犠牲の上に今日の日本が築かれたとの、強い思いを持たれている。

 式典で披露された「歌声の響」は、天皇陛下が詠まれた沖縄伝統の琉歌に、皇后さまが曲をつけられた。大戦末期に激戦地となり、戦後も本土復帰まで苦難の道を歩んだ沖縄への思いは、昭和天皇から引き継がれている。

 災害があれば、人々の無事を祈り、復興を願われた。23年の東日本大震災の際にはビデオを通じ、苦難を分かち合うことを直接、呼びかけられた。どれほど皆が、勇気づけられたことだろう。

 宮中祭祀(さいし)についても、もっと知っておきたい。陛下は、収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)などを、厳格に心を込めて執り行ってこられた。

 激動の時代といわれた昭和から平成に移り、陛下は時代を踏まえた象徴天皇のあり方に心を砕かれ、皇室の伝統を守り、広く国民から敬愛されている。天皇陛下は85歳、皇后さまは84歳である。大変なお疲れもあるだろう。改めてご健勝をお祈りしたい。

 5月に即位される皇太子さまは誕生日の際の会見で、皇室が国民と心を共にすることは「時代を超えて受け継がれてきているもの」と話された。こうして守られてきた皇位が安定して続いていくことは、国民の願いである。

 平成も残り少ない。国民とともにある陛下の歩みを振り返り、歴代天皇、皇室と国民が強い絆で結ばれてきた日本の国柄と伝統に、一層の理解を深めたい。

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