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【日曜に書く】財務相、麻生太郎殿 論説委員・中本哲也

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 政府の判断によっては、「会長・島耕作」のILC編は尻切れになるかもしれない。だが、それを止めるために麻生財務相に「ひと肌脱いでほしい」というわけではない。

 学術会議の見解には、10年間で数千億円をILCに拠出することで、他の研究分野の予算が圧迫されることへの強い懸念が反映されている。ILCの意義は認めながら、広い視野で科学界と日本の発展に繋(つな)げる構想が描かれていない。

 内向き思考から脱却し、日本が元気を出すために、麻生財務相の決断が今こそ、必要なのである。

 具体的には、ILC計画を国家プロジェクトと位置づけ、科学技術予算を圧迫しないような財政措置を確約する。そのうえで、安倍晋三首相にILC誘致の決断を促す。麻生財務相はその両方ができる立場にある。

絶好球に腰を引くな

 ILCは間違いなく、日本にとって絶好球である。

 湯川秀樹博士以来の実績と伝統がある素粒子物理学の分野で国際貢献を果たす。

 陸続きの国境をもたない日本に国際科学都市が形成され、グローバル化が進展する。

 加速器科学が波及する生命科学、農漁業、情報通信、製造業、環境・エネルギーなど幅広い分野で科学と産業の「成長の種」が生まれる。

 地方創生の新しいモデルとなり東北の復興にも寄与する。

 米国、中国との関係においても、ILC誘致は日本の立場を強くする。

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