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【日曜に書く】財務相、麻生太郎殿 論説委員・中本哲也

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麻生太郎氏(春名中撮影)
麻生太郎氏(春名中撮影)

加速器誘致の決断を

 総合電機メーカー「テコット」の会長に就任した島耕作が日本の国益のために邁進(まいしん)していることは、もちろん、ご存じでしょう。

 会長・島耕作が今、「国際リニアコライダー(ILC)」の日本誘致に深い関心を寄せていることも、政界一の漫画通が知らないはずはない。

 なにしろ、2008年には週刊朝日(6月13日号)の誌上で、社長・島耕作と首相候補・麻生太郎は対談しているのですから。タイトルは「元気出せ!ニッポン」でしたね。

 その後、直接会う機会はなくても「週刊モーニング」(講談社)の誌面を通して交流は続いているでしょう。

 そうであれば、ILC誘致の重要性は十分に認識しているはずです。「その件については、文部科学省をはじめ関係省庁が協議して」などと型どおりの答弁をしてはいけない。

 政府の判断の要の位置にいるのは、副総理であり財務相である麻生太郎さん、あなたなのですから。

政治判断の最終局面

 ILCは、宇宙と物質の成り立ちに迫る直線型の巨大加速器である。「ヒッグス粒子」を発見した欧州合同原子核研究所の円形加速器「LHC」の次世代機にあたる。

 日米欧など約50カ国の物理学者らが日本の北上山地への建設を目指している。建設費は約8千億円で、立地国負担は5~6割と見込まれる。

 世界の研究者は、3月7日までに日本政府が誘致に前向きな姿勢を表明することを望んでいる。これに対し、日本学術会議は昨年12月、「誘致を支持するには至らない」と、慎重な見解を示した。

 「追い風」も「逆風」も吹くなかで、政治判断の最終局面を迎えているのだ。

 「モーニング」で1983年から続く島耕作シリーズは、1月24日号からILC編が始まった。作者の弘兼憲史さんは昨年6月に発足した有識者の推進組織「ILC100人委員会」のメンバーでもある。

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