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【千夜一夜】制裁下のイランで

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イランのロウハニ大統領(ロイター)
イランのロウハニ大統領(ロイター)

 イランに出張して南部のバンダルアバスから首都テヘランに戻る際、たまたま乗った航空機が同国のマハン航空のボーイング747だった。マハン航空は以前から米の制裁の対象になっており、ボーイングは昨年8月、米の制裁再開で新規の購入契約がキャンセルされた。

 イランは欧米の度重なる制裁で航空機の輸入が制限され、老朽化が著しい。「大丈夫かな」と一瞬、不安が頭をよぎったが、無事に着陸した。

 イランは魚も含めて食事がおいしい。街中にはごみも落ちておらず、制裁下でも社会システムは機能しているようだった。

 人々に話を聞くと、理路整然と自国の政府を批判したりする。制裁について、「トランプ米大統領は公約したことを実行しているだけだ」と、淡々と語る人もいた。

 経済制裁は確かに効果を挙げているが、統治するイスラム教シーア派の法学者ら中枢を直撃しているかどうかは分からない。「経済を牛耳る政府は原油の売却益をかすめ取り、苦しんでいるのは庶民ばかり」というのが実情かもしれない。

 デモは政府の統制下にあり、体制は当面は安泰との見方が多い。「自由が欲しい」。寒空の下、副業のヤミ両替で通りに立っていた男性の一言が耳に残っている。(佐藤貴生)

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