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【ベルリン物語】情報保護とドイツ人気質

 「GAFA」と呼ばれる米IT大手4社への対応は日本でも大きな議論の的。その関連で「世界で最も厳しい」個人情報保護法といわれ、昨年施行された欧州連合(EU)の「一般データ保護規則」(GDPR)を取材していると興味深い言葉を耳にした。「GDPRはドイツそのもの」

 言葉の主はベルリンで活動する日本人のデータ保護専門家。「なぜベルリンで活動を?」との問いへの回答だ。GDPRの実現にはドイツ人が大きく寄与し、その背景には旧東独の秘密警察「シュタージ」などによる国民監視の経験がある-という論だ。

 欧州では過去、米当局が米IT大手を通じて電子メールなどの個人情報も大規模に収集していたことが問題化。ドイツではシュタージになぞらえた対米批判も上がった。この問題は結果的に、曖昧なネット上の個人情報取り扱いに厳格なルールを定めるGDPRを大きく後押しした。

 ドイツ人専門家にも尋ねてみた。確かにEUの欧州委員会や欧州議会でGDPRに貢献した人物といえば「不思議とドイツ人が出てくる」との返事。ただ企業活動を含め国家の規制を嫌う米国人に対し、「ルール重視」のドイツ人気質がむしろ影響しているとの見立ても披露した。これもまたドイツ人らしくて興味深い論だ。(宮下日出男)

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