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【解答乱麻】すべてを包み込む日本の神道 日本漢字能力検定協会代表理事会長兼理事長・高坂節三

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 山川草木すべてに神が宿るという日本の神道は「神話や漠然とした祖先崇拝や自然崇拝に与えられた名前で…宗教と見做(みな)されるが、ほとんど宗教の名に値しない」(チェンバレン『日本事物誌』)と海外では言われてきたが、戦後70年を過ぎた今、再度、神道の意味を再確認する必要があると思う。

 今年も初詣に下鴨神社を訪れた。その折、昨年秋に関西地方を襲った台風21号のために平安京が誕生するはるか前に、京都盆地を覆ってきて今も当時に近い姿を残す原生林が多大な被害を受けたことを知った。

 神社の発表では、被害木は二百三十数本ということで、あちこちに被害の様子がうかがえた。

 今回の被害は甚大であったが、昭和9年の室戸台風、翌年の大洪水からも見事に復元してきた、森の持つ自然性、永続性、永遠性を考えると必ずや元の原生林に復活することを信じて両手を合わせた。

 下鴨神社への参拝客は年々増えていると聞く、日本では、首相が伊勢神宮に参拝するのが慣例となっている。また明治神宮の初詣客は300万人を超えるという。

 民族同士の対立などにより中東をはじめとする多くの国で大量の血が流されている現状を考えると、すべてを包み込む汎神性を持つ日本の神道をもう一度見直す必要があると思う。

                   

【プロフィル】高坂節三(こうさか・せつぞう) 経済同友会幹事、東京都教育委員など歴任。平成23年春から漢検理事長で現在、代表理事会長兼理事長。兄は政治学者の故高坂正堯(まさたか)氏。

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