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【耳目の門】(5)東京五輪 「南北チーム」を歓迎できるか 石井聡

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南北統一チームをめぐる動き
南北統一チームをめぐる動き

 国際法も常識もうち捨て、韓国が徴用工判決やレーダー照射で日本との関係を破壊している。政府は理路整然と対応に努めているが、それに比べると曖昧にしている問題がある。

 2020年の東京五輪に際し、南北は統一チームを結成して参加する-と勝手に盛り上がっている。そのことを、聞こえないふりでもするような態度をとり続けているのだ。

 「統一チーム」以前の問題として、北朝鮮の参加を心から歓迎することなどできるのか。若い指導者が超大国の元首を相手に立ち回ろうと、多数の日本人を拉致したテロ国家であり、核兵器の脅威を振りかざす異常な体制であることに変わりはない。

 さらに、昨今の日韓の状況をみれば、時がたてば解きほぐせる関係悪化のレベルだと位置づけるのは楽観的すぎる。

 「平和の祭典」の言葉を持ち出されると途端に思考停止し、無条件に受け入れる。そんな開催地(国)でありたくはない。

 ◆横紙破りの数々再現か

 昨年2月の平昌五輪ではアイスホッケーの女子合同チームが結成された。五輪のアイスホッケーは登録選手が23人と定められているのに、これに北朝鮮の選手数人を合流させることが認められた。

 5月の卓球世界選手権の団体戦では、南北の女子チームが準々決勝で対戦するはずだったのに回避し、合同チームを結成した。

 十分な準備や打ち合わせはなく、他のチームの迷惑など気にも留めない横紙破りの数々である。

 言うまでもなく、韓国は南北融和を演出し、北朝鮮は国威発揚を狙う。国際オリンピック委員会(IOC)は和平進展の担い手を演じる-という構図だ。

 応援団が統一旗をなびかせ「ウリヌン・ハナダ(われわれは一つだ)」と絶叫する。来年、東京を舞台に同じことが繰り広げられるかもしれない。

 すでに女子バスケット、カヌー、ボート競技で「統一チームが決まった」と伝えられる。日本側はどこまで相談にあずかっているのか、心許(もと)ない。

 しかしながら、日本の意向でどうにかなるかというと、極めて難しい事柄である。IOCはオリンピック憲章によって強大な力を与えられているからだ。

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