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【日曜に書く】消えた本屋と珠玉の言葉 論説委員・山上直子

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 本は人生を豊かにしてくれる。本を読むということは、自分とは違う人生を生き、未来や過去へ飛び、はるか遠い国を旅して未知の世界を知る、簡単で誰にでもできる“冒険”だ。

 ◆読者あってこそ

 出版科学研究所の調べによると、昨年の紙書籍と雑誌の推定販売はピークだった平成8年に比べて半分以下の水準になったという。雑誌の落ち込みが大きいが、書籍もマイナスが続いているのは同じだ。

 最も売れた本は、出版取次大手の日本出版販売によると「漫画 君たちはどう生きるか」(吉野源三郎原作、羽賀翔一著)だった。2位はエッセー漫画「大家さんと僕」(矢部太郎著)、3位は児童書「ざんねんないきもの事典」(今泉忠明監修)。小説が上位にないのも寂しい。

 ところで、付箋メッセージはすでに片付けられたが、取材の発端は大阪本社に届いた一本のメールだった。情報は大阪総局デスクを通じて中井記者へ。新聞もまた読者に支えられていることを実感した。

 閉じた本屋に寄せられた一片一片のメッセージはいわば、本によってはぐくまれた豊かな心のカケラだと思う。珠玉の言葉とは、こういうものをいうのだろう。(やまがみ なおこ)

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