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【新聞に喝!】「韓国不要論」の非リアリズム 神戸大学大学院法学研究科教授・簑原俊洋

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 つまり、韓国の方が先に対日関係に見切りをつけ、さしてペナルティーはないと考えているからこそ、一連の暴挙に平然と打って出られたのだ。裏を返せば、日本がアジアにおいて長らく低迷し影響力が低下した代償でもある。いまだ憲法も改正できず専守防衛に徹する日本。国連平和維持活動(PKO)では他国軍に守られ、安全保障領域において大国らしい行動を一切取ってこなかった日本を韓国がなめ切ってもなんら驚きはなかろう。これは中露などの対日姿勢とも共通する。

 アメリカの影響力が徐々に減退していく中で、今後の国際政治は以前にも増してパワーの概念がより幅を利かせるようになっていく。日本の各紙はこうした冷徹な現実を直視した上で、ポピュリスティックな姿勢を排し、大国にふさわしいリアリズムに根ざした報道に徹してほしい。

                   

 【プロフィル】簑原俊洋

 みのはら・としひろ 昭和46年米カリフォルニア州出身。カリフォルニア大デイビス校卒。神戸大大学院博士課程修了。政治学博士。専門は日米関係、政治外交史。

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