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【パリの窓】王様の命日

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 1月21日は国王ルイ16世の命日。フランス革命で断頭台の露と消えてから、今年で226年になる。毎年恒例の追悼ミサが行われるというのでパリの教会に行ったら、開始前から満席。立ち見も多かった。

 ミサは、旧貴族ら「王党派」の集いの場でもあるらしい。古風な毛皮のコートを着て、「いかにも貴婦人」という感じの初老の女性を見かけた。大きな宝石のブローチは先祖の遺品だろうか。ラテン語の聖歌をみんなで歌った。

 この教会は16世紀、カトリック教徒が新教徒数千人を殺害した「サンバルテルミ虐殺」の舞台。革命でベルサイユ宮殿からパリに連れてこられたルイ16世も訪れたそうで、王室と縁が深い。

 ミサのさなかに司祭が、「今年はパリ伯爵は都合で欠席されます」と言った。パリ伯爵とは、オルレアン家当主の呼称。革命後、復活した王政の「最後の国王」の一族で、「世が世なら王様」だ。ミサの数時間後、ラジオで訃報が流れたので驚いた。享年85。今月半ば、ツイッターで最後に出した国民向けメッセージは「デモは平和にやりなさい」。「黄色いベスト」に革命の暴徒を重ねたか。

 2年前の世論調査で「王政復活」への支持は17%。フランスが共和国となっても、王党派は根強く残る。(三井美奈)

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