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【石平のChina Watch】信用できぬファーウェイの弁明

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保釈された華為技術の副会長兼最高財務責任者の孟晩舟容疑者。ポーランドでは同社社員によるスパイ疑惑も持ち上がった=昨年12月、カナダ・バンクーバー(AP)
保釈された華為技術の副会長兼最高財務責任者の孟晩舟容疑者。ポーランドでは同社社員によるスパイ疑惑も持ち上がった=昨年12月、カナダ・バンクーバー(AP)

 ポーランド情報当局は今月11日、中国通信機器大手「華為技術」(ファーウェイ)の現地社員2人をスパイ容疑で逮捕したと発表した。その中の1人は、華為技術の現地法人責任者の王偉晶容疑者である。この事態にどう対処するかが注目される中で、逮捕発表の翌日、華為技術はさっさとこの2人の社員を解雇した。

 2人はスパイ容疑で逮捕されたものの、現時点では有罪となったわけではないし、裁判でスパイだと認定されたわけでもない。にもかかわらず、華為技術が間髪を入れず彼らの解雇に踏み切ったことは意外である。あたかも華為自身がポーランドの司法判断に先んじて社員のスパイ容疑を認めたかのような措置である。

 容疑者の一人である王容疑者の解雇について、華為技術は「個人的な原因でポーランドの法律に触れた容疑で逮捕された」と公式見解を示したが、この言い方は実に怪しい。王容疑者にかけられたのはスパイ容疑だ。窃盗や横領などの個人的犯罪と違って、スパイはどこかの機関や組織のためにやるもので、「個人的原因」でスパイ活動をやっている人はどこにもいない。

 華為技術は、スパイ容疑を「個人的行為」に帰することで会社との関連性を否定しようとしているのだろうが、それはほとんど意味がない。華為技術の現地責任者がスパイ容疑で逮捕されたならば、華為技術という会社と無関係であるとは言い難い。

 今月15日、華為技術の任正非最高経営責任者(CEO)は内外記者との会見に応じた。その中で彼は「私は祖国を愛し、中国共産党を支持している。世界に危害を与えることは一切しない」と弁明する一方、「もし中国政府が外国ユーザーの個人情報などの機密の提供を求めてきた場合、華為はどうするか」という記者からの質問に対して、任氏はきっぱりと「このような要求に対してわれわれは必ずや拒否する」と答えたという。

 しかし、私には、任氏の上述の言葉はいかにも嘘っぽく聞こえたのである。

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