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【ソウルからヨボセヨ】「数え年」が困る理由

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 韓国で最近、与野党議員が共同で満年齢の使用を推奨し、公文書に満年齢の記載を義務づける法案を国会に提出したとのニュースを目にした。「数え年が国際的に通用している計算法とかけ離れている」ことが法案提出理由だという。

 韓国では、生まれた時点で1歳と数え、新年を迎えるごとに1歳を加える「数え年」が一般的だ。例えば、12月生まれだと、生まれたとたん1歳で、翌月の1月1日には2歳になる。満年齢だと0歳のはずが、2歳もの差ができる。

 やっかいなのは、発表資料や韓国メディアの報道で数え年と満年齢が混在していることだ。数えと満を区別しない人も多く、取材では生年月日の確認が必須となる。日常会話でも年齢を話題にする際、「何年生まれですか」と尋ねることが多い。

 一方で、凄惨(せいさん)な事故の関係者らにやっとのことで話を聞いた後などに「あの…何年何月生まれですか」と切り出すのは非常に心苦しい。加えて、ほぼハングルしか使わない韓国で日本語の記事を書く場合、「お名前は漢字でどう書きますか」と確認する必要もあり、二重に気が引ける。

 「数えより満の方が年齢が若返る」と法案を歓迎する声もあるが、韓国で取材する日本人記者にとって満年齢の定着は業務上切実なのだ。(桜井紀雄)

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