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【北京春秋】アウェーで直言する勇気

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12日、中国・北京の清華大で講演した西野朗サッカー日本代表前監督(西見由章撮影)
12日、中国・北京の清華大で講演した西野朗サッカー日本代表前監督(西見由章撮影)

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表を16強に導いた西野朗前監督が、「アウェー」の地で見せた率直さが印象的だった。

 先日、北京・清華大で講演した西野氏は、司会者から世界のトップクラスとアジアとの差について問われた際、ロシア大会での戦いを念頭に「特に差がついているという感覚はない」と発言。「それよりも中国が全然成長していないと感じている」と直言した。

 「マスメディアが厳しくないのでは」と畳み掛ける西野氏に対し、司会を務めたサッカー解説者は、「西野さんはメディアと当局の関係を理解していない」「その件は夕食の場で話しましょう」とタジタジだった。

 西野氏は一方、開催中のアジア・カップで「中国代表ここにありという姿を見たい」とエールを送った。率直な物言いに中国メディアの記者は「結構、面白かった」と感想を漏らした。

 西野氏の態度が新鮮だったのは、「議員外交」で訪中する政治家たちと対照的だったからだ。日本人拘束事件を提起した議員はほとんどいない。

 「客人として呼ばれた場で持ち出すべき話題ではない」との判断だろうが、米国やカナダの議員は、中国当局にスパイ容疑で拘束された自国民について積極的に解放を働き掛けている。耳の痛い話を伝えられてこそ真の「パイプ」だろう。(西見由章)

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