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【ソウルからヨボセヨ】情緒重視こそ積弊 見せしめ文化は対日関係にも及ぶ

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韓国最高裁(共同)
韓国最高裁(共同)

 韓国の“法治主義”に疑問を感じさせられる例の一つに検察庁玄関での“フォトライン”がある。本来は検察の調べを受ける被疑者に対するマスコミ取材の場をいうが、実態は検察と取材陣が一体で被疑者の罪を国民に印象付ける“世論裁判”になっている。

 被疑者を無理やり取材陣の前に立たせ、ときにはプラカードを持った一般人まで加わり、怒声を上げながら被疑者を糾弾するいかにも韓国的風景だが、これに最近やっと人権侵害の声が上がり議論になっている。

 文在寅政権下では“積弊清算”といって前・元大統領をはじめ過去の保守政権の要人が次々と逮捕されている。ついに前大法院長(最高裁長官)まで逮捕状を請求されるにいたったが、これより前に前大法院長が検察に出頭させられた際、フォトラインを拒否したため慣例への批判や自制論が出始めたのだ。

 韓国人の刑罰観では法治主義より見せしめ、さらし者で恥をかかせるという情緒主義(?)が優先される。世論も裁判での有罪・無罪よりその前の身柄拘束とか手錠姿に関心が強い。

 ただ、法治より情緒重視が国内のみならず対日関係にまで及ぶから困る。日本大使館前の慰安婦像は法治ならず放置されたままだ。この機に“反日愛国無罪”の情緒主義も反省、自制してほしい。(黒田勝弘)

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