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【日曜に書く】今年の一字、命を繋ぐ「祈」 論説委員・中本哲也

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 「祈」

 書家の金澤翔子さん(33)が新年に際して揮毫(きごう)した今年の一字である。

 「みんなに元気になって喜び、楽しくなってほしいです。心を込めて書きました」

 4日付の本紙社会面(大阪は夕刊)が、「祈」の一字に込められた思いを伝えている。

 昨年の一字は「光」だった。

 「みんなに『光』ってほしいです」

 金澤さんは、生まれつき21番染色体が1本多いダウン症候群で、知的障害がある。言葉では自分の思いをうまく伝えられないけれど、金澤さんの書は人の心を動かし、人と人を繋(つな)ぐ。

 ◆「命の選別」に歯止めを

 ダウン症などの染色体異常の有無を胎児の段階で妊婦の血液から調べる新型出生前診断について、日本産科婦人科学会(日産婦)は検査できる医療機関を増やす方向で、指針の要件緩和を検討しているという。8日付朝刊の1面で報じた。

 出生前診断については、普及拡大にもこの技術を使うこと自体にも、強く反対する立場である。これまでも署名が入るコラムで書いてきた。

 何度でも書く。

 出生前診断は「命の選別」を強く誘導し、命を繋ぐ営みを損なう技術だと考えるからだ。

 日産婦の指針のもとで新型出生前診断を実施してきた認可施設関係者でつくる「NIPTコンソーシアム」によると、平成25年4月から30年3月までの5年間に、5万8150人が診断を受けた。

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