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【赤の広場で】至る所で手荷物検査…初詣は諦めた

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新年を迎えたモスクワの赤の広場。奥に見えるのが聖ワシリー寺院=1月1日(AP)
新年を迎えたモスクワの赤の広場。奥に見えるのが聖ワシリー寺院=1月1日(AP)

 モスクワ赴任後、初めての年越しを迎えた。おせちや雑煮は当然、望むべくもない。せめて正月らしさを演出しようと、大みそかに市内中心部の「赤の広場」に向かった。たまねぎ形屋根で有名な聖ワシリー寺院にお参りして、初詣代わりにしようとの算段だった。

 しかし、すぐに甘さに気付かされた。普段は通れる道が封鎖されている。至る所で手荷物を検査される。極め付きは赤の広場への入場が時間で制限され、設置された金属探知ゲートの前に人だかりができていたことだ。30分以上待たされる中、「早く入れろ!」と怒号を上げる外国人旅行者らしき姿もあった。結局、“初詣”は諦めた。

 地下鉄や空港など人が集まる場所を狙ったテロが起きているロシアでは、日本よりテロ警戒が厳重だ。命に関わる以上、安全強化は望ましい。ただ、説明不足感は否めなかった上、横柄な態度を取る係官が多いことにも閉口した。

 そんな折、「日本政府が東京五輪に向け、鉄道駅での手荷物検査の実証実験を検討している」との報道を目にした。世界でテロが頻発する中で、必要な対応だろう。しかし利便性との両立や係官教育などの課題もある。“おもてなし”の国・日本が、そうした問題をどうクリアするか、ロシアから見守りたい。(小野田雄一)

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