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【日曜に書く】論説委員・佐野慎輔 「災」転じてどうするか

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森清範・清水寺貫主によって揮毫された、2018年の漢字「災」 =12日午後、京都市東山区の清水寺(永田直也撮影)
森清範・清水寺貫主によって揮毫された、2018年の漢字「災」 =12日午後、京都市東山区の清水寺(永田直也撮影)

 昔風にいえば、日めくりは残り2枚である。平成最後の年の瀬、いかがお過ごしだろう。

 静かに行く年をふりかえり、来る年に思いをはせたい。もっとも当方は、年に一度の大掃除のじゃまだとばかり追い立てられる。「粗大ゴミ」はつらい。

 ◆IWC脱退の果ては

 政府はこのほど商業捕鯨再開に向けて国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を通告した。

 鯨類の保護と持続的な利用ををうたい、1948年に創設されたIWCはいつしか保護に傾き、資源活用の視点を忘れた。80年代に始まる商業捕鯨の一時停止は、感情論の高まりから、もはや動かしがたい事実となって「鯨食文化」の日本をいらだたせてきた。

 脱退は積年のほこりを拭った感がある。今年を代表する漢字「災」でいえば、災いを払ったわけで、ある意味心地よい。

 来年7月から商業捕鯨が始まる。しかし、IWCにとどまり、内部改革の道はなかったか。

 クジラに科学的な目をあてた南極海での調査捕鯨は、日本の人類への貢献といってよい。

 海の生態系を解き明かし、クジラの食性と食物連鎖から海洋資源の状況を知る。近未来の動物性タンパク源としてのクジラへの言及は調査なしにあり得ない。生態系調査を“武器”に攻める手はこれまでもあったし、まだ有効のように思う。

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