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【ポトマック通信】マティス氏の退場

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トランプ米大統領(手前左)とマティス国防長官(右)=2017年3月、ホワイトハウス(ロイター)
トランプ米大統領(手前左)とマティス国防長官(右)=2017年3月、ホワイトハウス(ロイター)

 クリスマス休暇をワシントンで過ごすことに決めた知り合いたちと会うと、話題はどうしても来年の米国政治の行方に集中する。特に、トランプ大統領のシリア政策に抗議して辞任表明したマティス国防長官がいなくなった米国の安全保障政策に関しては、懸念を示す声が絶えない。

 「無知で傲慢な上司の理不尽な方針に憤激して辞表をたたきつけた」という図式で見れば、自分の会社の上役を念頭にマティス氏に深い同情を寄せ、あるいは留飲を下げたご同輩も多いことだろう。

 ただ、米国そして大多数の同盟・友邦諸国にとって最大の脅威となっている国はあくまで中国だ。中国との「冷戦」に勝つには、米国として全ての資源を中国との対決に注がなくてはならないというのがトランプ氏の考えだとすれば、中東や南アジアでの対テロ戦闘にこだわり続けたマティス氏の退場は、いわば「必然」だったともいえる。

 トランプ政権の対中強硬姿勢と「日米同盟重視」の立場はそう簡単には揺るがない。なのに、日頃あれほど「トランプ氏支持」を唱える一部の日本の保守勢力がマティス氏辞任を「この世の終わり」であるかのように騒ぎ立てるのはなぜなのか。結局、心の底ではトランプ氏を信用していないということなのだろう。(黒瀬悦成)

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