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【ベルリン物語】「メルケル氏在任18年間」の重し

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演説するキリスト教民主同盟(CDU)の党首に選出されたクランプカレンバウアー新党首=8日、ハンブルク(dpa・AP)
演説するキリスト教民主同盟(CDU)の党首に選出されたクランプカレンバウアー新党首=8日、ハンブルク(dpa・AP)

 クランプカレンバウアー新党首の選出で決着がついたドイツ保守系与党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首選。後継争いはメルケル首相の路線を継承するか否かで緊張したが、主要3候補が繰り広げた活発な論戦は印象的だった。

 CDUではこれまで事前に候補を一本化することが多く、複数候補が正面切って戦うのは約50年ぶり。さらに今回は党員の前で候補が討論する地方集会を重ねるという、CDUとしては画期的な試みを行った。

 いくつか足を運んだが、どれも盛況で初回は満席のため立ち見が出た。ベルリンでは申し込みが殺到し、直前に大きな施設に会場を変更した。「メルケル氏は党首を18年間続けた。新たな出発が必要だ」。ある党員の言葉は新時代への関心の高さをうかがわせた。各候補の論戦で興味深かったのは競争者同士でも共通点があったこと。党員の声を聞き、まずは党内で議論。それを政府の政策に反映させるという主張だ。長期のメルケル政権下、党は政府の取り組みの“追認機関”と化していたとの反省がうかがえた。

 指導者が政策実現するにはときに党内の異論を抑え、まとめ上げる強さが必要だ。だが、論戦が示したのはメルケル氏という重しが外れ、党が活性化する兆し。政党政治の在り方を考えさせられた。(宮下日出男)

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