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【ソウルからヨボセヨ】シルムと相撲は似て非なるもの

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無形文化遺産の登録が決まった朝鮮半島の伝統競技「シルム」(聯合=共同)
無形文化遺産の登録が決まった朝鮮半島の伝統競技「シルム」(聯合=共同)

 日本の相撲に似た韓国の格闘技である「シルム」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されたと話題になっている。北朝鮮も申請していたので共同登録になったという。今回のマスコミ報道も含めてシルムは相撲とよく比較されるが、これはどう考えても比較にならない。

 似たような格闘技はモンゴルやロシア、さらにはスイスなど世界各地にあるが、日本の相撲は古くから商業化され大衆的人気があるうえ、様式化することで日本人の精神性や美意識まで込められている。こうした“文化”は他の格闘技にはうかがわれない。

 韓国で1980年代に「民俗シルム」としてプロ化がスタートした時、関係者から人気盛り上げ策を聞かれ幾つか指摘したことがある。まず、まわし(サッパ)の下にはいてる赤や青の短パンはやめ昔風の白いズボンをはかせること、できれば頭も今風のスポーツ刈りではなく時代劇に出てくるようなまげ(サントゥ)にすること、審判(行司)のホイッスルはやめることなど…。

 全然受け入れてもらえなかったが、そのうち茶髪の選手(力士)まで登場したのには驚いた。盆暮れなどにプロ大会が開催されているようだが人気はない。伝統的文化遺産なら「伝統」と「文化」を維持したシルムじゃないと意味がないのでは。(黒田勝弘)

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