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【新聞に喝!】「差別」を振りかざす新聞 作家・ジャーナリスト・門田隆将

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朝日新聞東京本社=東京・築地(小野淳一撮影)
朝日新聞東京本社=東京・築地(小野淳一撮影)

 日本には、いつから恥ずべき“揚げ足とり文化”が定着してしまったのだろうか。国会やマスコミの報道を見ていると、誰しもそんな感想を抱かざるを得ないだろう。

 国の根本政策や外交、あるいは法案について熱い議論を戦わせる国権の最高機関たる国会では、相手の言い間違いや、知識の欠如をあげつらうような、絶対に子供には見せたくないレベルのやりとりが続いている。

 野党やマスコミに、そもそも「見識」がないのだから、本質的な議論ができるはずもなく、国民もこれに我慢して付き合わなければならない。何かといえば、そんな揚げ足とりをし、「差別だ」「ヘイトだ」と、実に由々しきレベルの議論をする人が増えているのである。

 14日付の朝日新聞に〈「薬物依存症女性、奇声あげ殺人」ドラマ波紋〉という記事が出ていた。なんでも、テレビ朝日系の人気刑事ドラマ『相棒』で、覚醒剤中毒の女性が刑事を後ろからハンマーで殴り殺すシーンがあり、それに対して、「侮辱的で差別をあおっている」との非難が巻き起こっているというのだ。遅ればせながら、私もそのシーンを見てみた。なかなかの迫真の演技で、覚醒剤の怖さを端的に表すものだった。だが、朝日新聞によれば、それが「中毒患者への差別を助長するもの」なのだそうだ。

 思わず「えっ?」と声を上げた向きも少なくないだろう。私などは、小さい頃から正気を失って異常行動に出る覚醒剤の怖さを繰り返し教えられ、絶対にこんなものには手を出してはいけない、と思ってきたものだ。

 実際に、4人を包丁で刺し殺した深川の通り魔殺人事件や、同じく、これも4人を包丁やハンマーで殺害した大阪・西成の麻薬中毒殺人事件をはじめ、多くの覚醒剤犯罪が記憶に刻み込まれている。これらは、いずれも弁護側が覚醒剤による心神喪失や心神耗弱(こうじゃく)を訴え、刑罰を逃れようとしたり、減軽させたりするのが定番となってきた。

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