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【ソウルからヨボセヨ】合理的引っ越し

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 住んでいたマンションの契約満期に伴って最近、近場のマンションに引っ越した。驚かされるのが引っ越し作業の速さだ。高層マンションが立ち並ぶソウルでは、はしご車を使って窓から荷物を積み出す光景が日常となっている。

 もとの部屋は8階だったが、消防のはしご車を小ぶりにしたような車両がマンションの地上部に横付けされ、スルスルと伸びたはしごの先端が8階の窓に設置される。大型家具もはしごに付いた可動式荷台に置かれると、遊園地のアトラクションさながら一気に下ろされる。

 途中で落下しないかヒヤヒヤしながら見ていたが、地上近くで速度を下げ、トラックの荷台付近でピタリと止まる。芸術の域だ。他の国でどれだけ普及しているか不明だが、業者は「韓国ならではで、最近は中国にも進出した」と誇らしげに話した。速さを優先させる韓国流の合理主義か。

 引っ越しが決まれば、人がまだ住んでいる部屋に仲介業者が部屋探しをしている顧客を案内するのも日本ではあまり見かけない光景だ。家賃を取れない空き部屋の期間を少しでも短くしようという家主の都合に合わせた「合理主義」といえなくもないが、連絡ひとつで急に部屋へ見学に来られるのも、人が住む部屋を見学するのも気まずさは拭えない。(桜井紀雄)

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