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【耳目の門】著名人のツイッター戦略 「生活者」の心をどうつかむ 石井聡

Messenger

 たった140文字のメッセージが世界を動かす。代表的なソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の一つであるツイッターは、その可能性を秘めている。今、実践しているのはツイッターが「唯一最大の武器」ともいわれるトランプ米大統領だ。

 思い付きのメッセージに振り回されながらも、メディアは大統領のツイートに基づいて報道を重ねる。批判や混乱を招きつつ、超大国は動く。

 もともと鳥のさえずりを指す言葉のツイートは「短い文を投稿する=つぶやく」と訳され定着した。大事なことをつぶやきで済ませてよいのか。そんな戸惑いが日本にはまだ残る。それでも、社会におけるツイッターの影響力は目に見えて強まっている。

 「新潮45」の休刊に際して、同じ新潮社の文芸部が問題となったLGBTをめぐる同誌企画を、ツイッターを使って内部批判した。同業他社は、同じくツイッターでエールを送った。

 佐藤隆信社長が「あまりに常識を逸脱し」と、企画に問題ありと認めたのはその後だった。

 インターネット上では、企業や個人を問わず、不用意な発言に非難が集中し、あっという間に炎上するケースが後を絶たない。受け手の曲解だとしても、火がついてしまえば消火は難しい。「ネット炎上保険」という損保商品もある。

 ◆当たるも8K

 世間との間合い、国民の皮膚感覚をつかめない発信者はたちまち餌食となる。そうした覚悟が必要な世界で、このツールを使いこなす人たちがいる。

 企業がツイッターで消費者に情報を発するのは、すでに珍しくなくなった。数ある公式アカウントの中でも、その「ユル(緩)さ」とユニークな内容で圧倒的な支持を得ているのが、シャープ公式ツイッターだ。

 「中の人」である山本隆博さんは、広報ではなく同社グループのマーケティング部門に所属する。7年前、アカウント担当に指名された。それまでは、吉永小百合が出る液晶テレビ「アクオス」のCMなどを作っていたという。

 「シャープさん」と親しまれる公式ツイッターの、何がユニークか。近く販売を始める超高画質の8Kテレビについて「当たるも8K、当たらぬも8K」と「八卦(はっけ)」をもじってつぶやいた。

 「もちろん当たるようにがんばります」と付け加えてはいるが、テレビを見ない人も増える中、従来型の宣伝文句は通用しないと考えているからだ。

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