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【西海岸から】左派が生んだ右派大統領

ブラジルの自由社会党のジャイル・ボルソナロ下院議員(ゲッティ=共同)
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 南米の大国、ブラジルに新たな指導者が誕生した。ツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアを駆使して過激な主張を広める手法や、これまでの既成政治の打破を訴える点などから、「ブラジルのトランプ」と呼ばれる右派のジャイル・ボルソナロ氏だ。同氏のフェイスブックのフォロワーは約850万人で、対立候補のフェルナンド・アダジ氏の170万人を大きく引き離す。

 女性や黒人、性的少数者への差別的発言などから数々の物議を醸し、ソーシャルメディアでも他者への中傷が絶えなかった点は、本家のトランプ米大統領にそっくり。選挙戦最終盤にはアダジ氏も中傷合戦に応じ、政策論争はそっちのけの状態だった。

 ブラジルの最大都市、サンパウロで有権者に取材したところ、どちらを支持するかにかかわらず共通していたのは、「公約や政策を語るのなら良いが、攻撃は駄目だ」という点だ。にもかかわらずボルソナロ氏が勝利したのは、アダジ氏が所属する労働党を含め汚職が絶えない既成政治はうんざりだという「消極的支持」があったからだ。

 左派を中心とした既成政党はボルソナロ氏を「独裁的」と批判していたが、彼を大統領にまで押し上げた種は、ほかでもない自らがまいていたのだ。(住井亨介)

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