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【ソウルからヨボセヨ】“人脈社会”韓国の「積弊」とは何か

 ソウル近郊の空港から欧州諸国歴訪へ出発する韓国の文在寅大統領(右)=13日(聯合=共同)
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 雇用問題が官民挙げて大きな関心の韓国で、このところ公社、公団など公企業における不正就職が世論の怒りを買っている。企業の幹部をはじめ職員が家族や親戚をコネで就職させていたもので、左翼・革新系の与党系市長のソウル市がまずヤリ玉に挙がり、文在寅(ムン・ジェイン)政権も人ごとではない。

 家族主義が強い社会なのでさもありなんだが、労組が企業側に労組役員の家族などを“世襲雇用”させている例もあり縁故問題の根は深い。

 家族や親戚が超法規的に面倒を見合うというのは韓国社会の“うるわしい文化”だが、一方ではこれこそが不正腐敗の根源でもあった。今回ついにこの伝統文化にも自己批判が広がるのか注目である。

 ところで文政権の先輩筋にあたる盧武鉉(ノ・ムヒョン)・元政権は人材登用で「コード(符丁)人事」が問題になった。権力を握ると能力とは無関係に自分たちと符丁が合う人材だけで政権を固め国政に支障を来した。

 文政権も、過去の反政府運動や市民運動、人権・労働運動などの“お仲間”ばかりを要職につかせていると批判されている。

 “人脈社会”といわれる韓国社会の典型的な「積年の弊害(積弊)」だが、文政権は積弊追放を叫びながら自分たちは積弊とは無関係と思っている。権力を握れば他人批判の矢は自分に向いてくるのです。(黒田勝弘)

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