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【正論】安保協力壊す韓国の旭日旗拒否 平和安全保障研究所理事長・西原正

海上自衛隊観艦式で航行する艦艇=神奈川県沖の相模湾(三尾郁恵撮影)
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 去る11日に韓国の済州島で行われた韓国主催の国際観艦式に際して、韓国政府が参加国にそれぞれの国の軍艦旗使用を自粛するようにと要請した。この通達の本意は海上自衛隊が旭日旗を掲げて入港することを抑えることにあったのは明白だった。このことは、文在寅政権の嫌日観を示しており、これからの日韓関係が憂慮される。

 ≪国際的儀礼を欠く文大統領

 韓国では自衛艦旗である旭日旗を「日本軍国主義の象徴」とか「戦犯旗」などと言い出しており、同旗が新しい嫌日対象となりつつあったが、文政権はそれを一挙に政府レベルに上げてしまった。国会議員が韓国の領海内での旭日旗使用を禁止する法案を提出したが、これは文政権の国際観艦式に刺激されたものである。

 文政権は、国際観艦式での参加艦船には自国旗と韓国旗のみを掲げて自国軍艦旗の掲揚を控えるようにとの指示を出した。そうしておきながら、文大統領の艦船だけは、16世紀末の対日海戦時に朝鮮水軍(海軍)の将だった李舜臣を象徴する旗(帥子旗)を艦船の中央に大きく掲げるという国際的儀礼を欠いたことをやってのけたのである。この「抗日英雄の旗」を国際的式典で掲げたのは、2013年の日韓サッカー試合で、韓国側が「歴史を忘れた民族に未来はない」と書いた非礼な横断幕を掲げたのと同類ではないか。

 軍艦が軍艦旗を掲げるべきことは国連海洋法条約にも規定されており、軍艦旗は国の主権の象徴でもある。旭日旗は自衛隊の「軍艦旗」として国際的にも広く認知されており、日本と戦った米国もこれを問題視したことはない。

 観艦式に艦船を出して参加した外国海軍は10カ国であったが、そのうちの7カ国は韓国の指示に従わず自国の軍艦旗を掲げて観艦式に臨んだ。米国と残りの2カ国の場合は自国旗が軍艦旗でもあるので、事実上、全参加国が韓国の国際的儀礼を欠いた非常識な指示に従わなかったことになる。それは参加国の集団抗議であり、文大統領の一大失策であった。さらに文大統領が艦上の演説で「強い海軍こそが韓国を強くする」との言辞も国際観艦式には不適切な表現だった。海軍の国際協力を力説すべきであり、国威発揚に国際的行事を悪用したといってもよかった。

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