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【オリンピズム 道 東京へ】日本卓球界のホープ・張本智和(4) 反抗期越え、父とつかんだ日本一

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 瞬く間にスターダムへと駆け上がる傍ら、14歳の胸中に判然としない感情がついてまわったのも事実だ。それまで元卓球選手の父の宇さんに従っていたが、自我や卓球への自分なりの解釈も生まれた。

 日本代表に入り、父以外の助言も耳に入る。素直に聞いていた父の助言に反論し「煙たそうに聞き流すこともあった」(宮崎義仁強化本部長)。誰もが経験する「反抗期」だ。張本自身ももどかしかった。全身全霊を懸けて指導してくれる父に感謝の念を抱きつつも、神経質になる試合前に「気持ちをコントロールできないこともあった」。

 だからこそ、あの瞬間は、真っ先に父が待つコーチ席に駆け寄った。今年1月の全日本選手権決勝。日本のエース水谷隼(木下グループ)を破ると、「一番に感謝したかった」という宇さんの懐へ一目散に飛び込んだ。宇さんにとっても日本一の称号は「夢みたい」な出来事。ただ、そこに派手なガッツポーズや満面の笑みがなかったのは、張本が小学生の時、サーブを教えてくれた水谷への敬意の念からだった。(川峯千尋)

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