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【産経抄】10月15日

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 秋の学園祭シーズンだが学生の普段の「キャンパス滞在時間」は短くなっている。日本私立大学連盟の学生生活白書によると1日平均5・96時間で3年前の調査より減少した。サークル活動などの減少が目立つ。

 ▼学内の人間関係が薄くなり、SNS(会員制交流サイト)などネット上で費やす時間が増えている。逆に所属学部・学科の満足度は減少に転じた。学生が求めるのは「論理的に考える力」「自分の考えをまとめ分かりやすく表現する力」などで、それが身につくかが満足度を左右するとの分析だ。

 ▼そこでうってつけなのが新聞だ。我田引水はお許しいただき、学生や先生方に新聞を読むことを改めてお勧めしたい。皆つながっているようにみえるネット上の投稿空間は、意外に同じ意見の人が集まりがちだ、と以前にも触れた。

 ▼情報伝達手段が多様化する中、責任あるメディアとして新聞はさまざまな批判を受け自戒しながら報道を続けてきた長い歴史がある。「真実と人に寄り添う記事がある」が今年の新聞週間の標語だ。

 ▼きのうの紙面でそのことを心がけ現場で取材にあたる本紙記者の姿を紹介した。写真報道局の松本健吾(40)は米朝会談で北朝鮮の独裁者の素顔に迫ろうと息を止めてシャッターを切った。社会部の猿渡友希(32)は西日本豪雨の被災地で人々の声を丹念に集めた。

 ▼自由と民主主義を守る新聞の役割も知ってほしい。隣国の幹部が日本にきて、与党国会議員に都合の悪いことは報道させないよう呼びかけてもいる。「権力を恐れず、俗論におもねらず、外国や特定勢力に気兼ねすることなく言論機関の使命、役割を果たす」。新聞界、とりわけ本紙が心がけてきたことだ。改めてかみしめ、読者の信頼に応えたい。

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