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【ソウルからヨボセヨ】親の心子知らず? 友好の場に不似合いな名曲

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 小渕恵三首相・金大中(キム・デジュン)大統領時代の「日韓共同宣言」から20周年を記念しソウルでは「東アジア未来ビジョン」と銘打って学術セミナーなどが行われた。双方から政治家や官僚、研究者、文化人、言論人など日韓関係に縁の深い人たちが出席した晩餐(ばんさん)会で気になる場面があったので書いておく。

 李洛淵(イ・ナギョン)首相や額賀(ぬかが)福志郎・日韓議連会長らの型通りのスピーチがあった後、アトラクション的に韓国の伝統芸である民謡風の「パンソリ公演」が行われた。謡い手はパンソリを素材にした往年の名作映画『西便制(ソピョンジェ)』で盲目の主人公を演じた女優のオ・ジョンヘ。彼女はまずパンソリを朗々とやった後、余興的に2つほど大衆歌謡を歌った。

 一つはナツメロ演歌の名曲『木浦(モッポ)の涙』で、これは金大中氏の故郷を舞台にした歌だからよく分かる。もう一つが『ひとりぼっちのアリラン』。前者に比べるとマイナーではあるが歌好きにはよく知られている。

 ところがその歌詞の冒頭には「独島(トクト)よ寂しかろう、よく眠れたか…」と、竹島(島根県隠岐の島町)の韓国側呼称「独島」が登場するのだ。主催者がわざわざ歌わせたとは思わないが、これは日本側には失礼だろう。日韓の和解・友好に功績のあった金大中氏をたたえる行事としては「親の心子知らず」ではなかったか。(黒田勝弘)

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