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【宮家邦彦のWorld Watch】日本の安全保障は自らで

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 要するに、優れた内容の提言ではあるが、日本側専門家には長年の課題ばかりで新味はない。内容的には日本政府よりトランプ政権に批判的であり、ありがたいとすら思う。それにもかかわらず、米国知日派の提言を特別視する一部マスコミは、連合国軍総司令部(GHQ)の言動に右往左往した昭和の日本人などと変わらない。菅義偉官房長官は、「個々の提言には論評しない」と答えた。至極正論である。

 アーミテージ氏らは2000年以来、集団的自衛権の行使の容認など「日本の防衛政策の重要な転換を後押しする役割を担った」と報じられたが、それも違う。集団的自衛権の必要性は米国に言われるまでもない。日本の安保関係者にとって長年の悲願は、米国からの外圧ではなく、安倍晋三首相自身の政治決断によりようやく実現したものだ。米知日派の提言に一喜一憂するのはやめて、そろそろ日本人自身で日本の安全保障を考えようではないか。

                   

【プロフィル】宮家邦彦(みやけ・くにひこ) 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

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