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【思ふことあり】スポーツ巡るごたごた…「主役は選手」の精神こそ遺産 スポーツジャーナリスト・増田明美

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日本ボクシング連盟の会長を辞任した山根明氏(白鳥恵撮影)
日本ボクシング連盟の会長を辞任した山根明氏(白鳥恵撮影)

 本田圭佑さんがサッカー、カンボジア代表のゼネラルマネジャー(実質的監督)に就任し、先日、マレーシアとの国際親善試合で初采配をふるった。オーストラリアのプロリーグで選手として現役を続けながら、ナショナルチームの指導をすることで注目が集まっている。

 試合は1-3で敗れたものの、選手たちの瞳が輝いていたのが印象的だった。「世界的な選手から指導を受けられるのがうれしい」とカンボジア代表の選手たち。テレビのインタビューで本田さんは、自身がチームを離れてからも強くなれる仕組みづくりが一番の仕事だという趣旨の発言をされていた。チームの将来のことも考えて、こういうことをサラっと言う本田さんはすごいと思った。

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 日本のアマチュアスポーツの現場で数々の問題が報道されている。日大のアメフトに始まり、レスリング、ボクシング、体操、日体大の駅伝部など、枚挙にいとまがない。その原因のひとつが日本独特のスポーツ団体の組織の仕組みにあると思う。

 競技の協会や連盟の長に「競技のトップ」がついていることだ。本来は組織の長には「組織のプロ」がつかなければいけない。というのも競技の長だと出身大学の派閥や所属会社のしがらみがあったり、先輩後輩の力関係が働いたりすることが多いからだ。上意下達でしか動かない仕組みであれば、選手のための組織にはなりにくい。

 例えば、笹川スポーツ財団が2016年に調査した中央競技団体現況調査によると、役員の約9割が男性で占められている。また、回答のあった62団体のうち11団体では女性役員が1人も存在していない。これでは女子選手の声が中央競技団体に届きにくいのではないだろうか。

 各中央競技団体は全国の登録者から登録料を取り、公的な資金も受け取っている。それが利権の温床にならないようにチェック機能が発揮される組織にしていかなければならない。

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