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【正論】北の「交渉術」披露した平壌宣言 モラロジー研究所教授・麗澤大学客員教授・西岡力

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 日本海と西黄海において北方限界線(NLL)を挟んで80キロ以内の海域を緩衝地域に設定し、砲兵・艦砲射撃と海上機動訓練を中止した。11月から軍事境界線一帯で各種軍事演習を中止した。空中偵察の禁止はソウルを射程に入れる長距離砲、ロケット砲が密集している前線地域に対する監視能力を著しく低下させる。韓国の国防にとって決定的な損失だ。

 また、金正恩氏が今年になり対話路線に入った大きな理由の一つである、米軍による軍事圧力をも低下させかねない危険な合意だ。米軍は昨年、B1B戦略爆撃機を20回朝鮮半島周辺に送って演習をした。特に昨年9月23日にはNLLを越えて北朝鮮の地方都市、元山の沖で演習を行った。金正恩氏がこれに肝を冷やしたことが対話路線転換への大きな理由だった。飛行禁止区域設定により米軍機の演習も影響を受けるとすれば、金正恩氏は大笑いしているだろう。

≪核兵器量産体制は維持される≫

 核問題は末尾近くの第5項だったが、その中身は完全な非核化の第一歩として米国が求めている核兵器と核製造施設の申告ではなく、ミサイルエンジン実験場廃棄約束の実行と寧辺の核施設の廃棄意思の表明だけだった。

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