PR

ニュース コラム

【正論】北の「交渉術」披露した平壌宣言 モラロジー研究所教授・麗澤大学客員教授・西岡力

歓声に応える韓国の文在寅大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=19日(平壌写真共同取材団・共同)
Messenger

 「餅をくれるはずのやつはそんな考えはないのにキムチの汁から飲んでいる」-韓国のことわざで、拙速に自分の都合のいいように事態を考える愚かさを意味している。韓国の文在寅大統領と北朝鮮の独裁者、金正恩朝鮮労働党委員長が署名した「9月平壌共同宣言」を読んでそれを想起した。

≪韓国国防の決定的な損失に≫

 文在寅大統領はただキムチの汁を飲んで餅、つまり核廃棄を待っているだけでなく、膨大なお土産を持参してきた愚かな客といえるのではないか。共同宣言の第1項は核廃棄ではなく軍事演習の中止約束であり、第2項は経済支援だ。この2つは本来なら完全な核廃棄が実現した後になされるべきものだが、まだ実質的に何も進んでいない現段階で約束してしまった。

 共同宣言の第1項の危険性について触れておこう。第1項とその付属文書である合意書では、空中、海上、陸上での軍事演習が大幅に制限された。軍事境界線から南北に10~40キロ以内の飛行禁止区域を設定し、この区域では空中偵察活動を禁止した。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ