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【主張】露ドーピング問題 拙速な制裁解除は無益だ

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 国家ぐるみのドーピングに手を染めていたロシアのスポーツ界は、「正常化」されたのか。その疑念が完全に晴れないうちは、ロシア選手団を国際競技大会に復帰させるべきではなかった。

 しかし、世界反ドーピング機関(WADA)はロシアの反ドーピング機関(RUSADA)に科していた資格停止を解除した。

 RUSADAは2014年ソチ冬季五輪などで、ロシア選手の薬物汚染を隠蔽(いんぺい)した組織だ。隠蔽の手口は巧妙を極め、スポーツ省の高官らが関与していたことも分かっている。

 国とスポーツ界の関係が短い期間で改善されたとは考えにくい。WADAの決定には、国際スポーツ界から非難が殺到している。それがまともな感覚だろう。

 RUSADAは、保管する検体や検査データを年内に提供することを確約したとされる。約束が守られなければ、WADAは再び処分を科すというが、順序が逆ではないか。処分解除の条件は、ロシア側が「正常化」を証明すること以外にあり得ない。

 驚いたのは今回の決定に際し、WADAの常任理事を務める水落敏栄(みずおち・としえい)文部科学副大臣が処分解除に賛成票を投じたことだ。鈴木俊一五輪相は「わが国の立場」と説明するが、理解に苦しむ。

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