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【日曜に書く】「芦田修正」本人が訴えた改憲 論説委員・河村直哉

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「独立国」への思い

 戦後の占領から独立に至るころの産経新聞を見ていて、へえと思わせる発言に出合った。口調がとても激しい。

 「いったい独立国とは自力で民族の独立と自由を守る国のことで、他力で生存するのは保護国か属国だ、私はあくまで独立国の国民でありたいと願っているんだ」

 独立後の日本の進路を主題にした座談会でのもの。昭和27年4月4~6日に掲載された(以下も年は昭和)。

 サンフランシスコ講和条約の発効を控え、日本をどう守るかが広く議論されていた。自由主義国と共産主義国の対立が激しくなっていた時代でもある。

 発言者がいっている独立国とは、独善的なものや反米的なものではない。日米安保条約の必要性を認めつつ、ただ乗りはいけない、日本も努力すべきだと注意を促している。

 語ったのは芦田均、肩書は改進党顧問。この党は日本民主党に合流し、30年の保守合同で自民党となる。

 芦田は23年に短命ながら首相を務めたが、今記憶されるのは憲法9条に加えたいわゆる「芦田修正」によってだろう。

 特に2項に「前項の目的を達するため」と加えたことにより、1項が放棄したのは侵略戦争であり自衛のための戦力の保持まで禁じていない、と解釈する余地ができた。憲法論上、自衛隊の根拠ともされてきた。

 調べてみると、芦田は早い時期から再軍備と憲法改正を訴えている。

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