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【日曜に書く】忘れまい「大韓機撃墜事件」 論説顧問・斎藤勉

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 グロムイコ氏といえば、ゴルバチョフ時代まで28年間も外相を務め、国連で何度も拒否権を行使して「ミスター・ニェット(ノー)」の異名を取り、「北方領土が欲しければ力で取ってみろ」と凄(すご)んだ御仁である。

 ◆西側健忘症が国家犯罪増長

 暴言を吐いたグロムイコ氏の頭の中には戦後の▽北方領土強奪やシベリア抑留▽東欧諸国侵攻による衛星国化▽ベルリンの壁構築▽民主化弾圧のためのハンガリーやチェコ侵攻▽親米転換阻止などを狙ったアフガン侵攻、中国では▽チベットや東トルキスタン(新疆ウイグル)侵攻と強制併合…など、共産大国の一連の軍事的“成功”経験による驕(おご)りがあったはずだ。

 グロムイコ発言を頼りにしたわけでもなかろうが、大韓機撃墜事件の4年後の1987年11月、今度は北朝鮮がインド洋上空で115人を犠牲にした大韓機爆破事件を起こしている。

 大韓機撃墜事件はチャーチルが言うような「謎」でも何でもない。「大韓機はスパイ機だった」とソ連側が貫き通した大ウソは、日米が公表したソ連機操縦士と地上の詳細な交信記録で完璧に暴かれた。しかし、事件後、ソ連は北方領土の軍事力をこれみよがしに増強、「再び国境侵犯があれば、再び撃墜する」との強硬な姿勢を見せた。

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