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【iRONNA発】さくらももこ 『ちびまる子ちゃん』は永遠の謎である 鳥越皓之氏

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 漫画家、さくらももこさんが53歳の若さで亡くなった。代表作『ちびまる子ちゃん』の主人公、まるちゃんはさくらさん自身の子供時代を投影したものだった。幅広い世代に支持された、さくらさんの世界観に迫る。

                  

 主人公のまる子は、さまざまに夢想するクセがある。この夢想にあやかって、私は一見突拍子もないものと『ちびまる子ちゃん』とを結びつけるところから話を始めたいと思う。

 もう亡くなられて久しいが、日高敏隆さんという著名な生態学者がおられた。社会学を専門にする筆者とは研究分野が異なるのだが、その中でも特に記憶に残っていることがある。

 20万年の伝統

 人類というものが生まれた遠い時代、人類はある段階を経て、アフリカの草原に出ていくことになる。草原に比べれば森林は安全で、「われわれの近い親類、ゴリラやチンパンジーという類人猿は、みんな森に棲(す)んでいるわけです」(日高敏隆『ぼくの生物学講義』昭和堂、以下引用はすべて同書)。

 ここからが日高さんの疑問だが、「今から二十万年ぐらい前のアフリカの大草原にはもう、ライオンとかハイエナとかヒョウとか、その他の怖い動物もいっぱいいたわけです」。鋭い牙もなく、ヒョウのように速く走れるわけもなく、角もない人類が、なんら隠れる場所もないアフリカの草原でなぜ生き残れたのか。

 永遠の謎かもしれない大きな疑問である。その疑問に対して日高さんは、これは実証的なものではなくて私の推測が入っていると断りつつも、次のような解釈をする。

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