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【風を読む】私もテニスをやっていた 論説副委員長・沢辺隆雄

セリーナ・ウィリアムズとの決勝の最中に笑みを見せる大坂なおみ=8日、ニューヨーク(AP)
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 論説委員室でも先週からテニスの話題が盛んだった。話の輪に入れず黙っていたが実は私、高校時代に硬式テニス部にちょっとだけ入っていた。日々の練習を怠り、サーブがまったく入らず、早々に退部を余儀なくされた。テニスを語る資格もないのだが、大坂なおみ選手の全米オープン優勝の快挙を心から喜びたい。

 結末が分かっていてもおもしろい、との噂を聞いて話題の映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(ヤヌス・メッツ監督)を週末、見に行った。満席だった。

 1980(昭和55)年、英ウィンブルドン大会の男子シングルス決勝は、ボルグの大会5連覇とマッケンローの初優勝がかかっていた。その3時間55分の死闘をクライマックスに、2人の子供時代を含め、数々のエピソードが登場する。

 ラケットをコートにたたきつける心の葛藤、コーチとの関係、対照的に見えた2人が似ていたことなど、監督は、テニス史上最大の決戦の裏にあったドラマを描いている。

 人間ドラマがあるから、結果が分かっていても次の日(休刊日だったから翌々日か)の紙面も楽しみなのかも。「虎」が負けてもスポーツ紙をつい買ってしまうという先輩もいる。

 大坂選手の栄冠も、技術とともに精神面の成長が大きかったことが伝えられている。表彰式で、憧れだったセリーナ・ウィリアムズ選手への思いをこめた言葉に胸を熱くした人も多いだろう。

 国語や道徳、英語など多くの教科書に、スポーツ選手のエピソードが取り上げられている。子供が関心を持ちやすいのと同時に、ヒーロー、ヒロインたちが数々の挫折を克服した経験を知ってほしいからだ。

 学校体育で「感情や行動をコントロールしていくための素地」を踏まえた指導も重視されるようになった。学校へ来なくていいなどと言わず、理不尽なことも多い世の中で、全身全霊、正面からぶつかる大切さも大人たちが教えたい。

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