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【正論】次代への「萌芽」となる総裁選に 東洋学園大学教授・櫻田淳

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 ≪政治人材を「使い切る」姿勢を

 こうした2010年を挟んだ「泣き面に蜂」状態の5年余りの歳月は、小泉純一郎という宰相を「使い切らなかった」ことにこそ、その遠因の一つがある。

 既に「歴史のイフ」に属する話であるけれども、仮に小泉氏が「2期6年」の党規に縛られることなく09年近くまで政権を担当していたならば、この「泣き面に蜂」の風景は、相当に変わったものになっていたであろう。

 小泉内閣下、日米関係が「未曽有の蜜月」と評され、「構造改革」路線が広範な支持を集めた事実を振り返れば、そのような想像は決して難しくない。

 凡(およ)そ、外交・安全保障と経済の両面で国民に「安心」を提供できる政治人材は、決して多くないのであれば、その政治人材を「使い捨てる」のではなく「使い切る」姿勢にこそ、日本の人々における政治上の「成熟」の度合いが表れることになる。

 故に、此度(このたび)の総裁選挙に際して国民各層に披露されるべきは、安倍晋三という宰相を「使い切る」構えであり、その後に訪れるべき次代への「萌芽(ほうが)」であろう。

 その意味では、石破茂氏が敢然と出馬を表明し、選挙を「争論」の舞台として無風にしなかったのは、誠に結構であった。次代への「萌芽」は、そうした「争論」を通じてこそ、世に認知されるものであるからである。(さくらだ じゅん)

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