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【産経抄】9月1日

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 かつて新聞2紙の社説に「万死に値する」と名指しされた人物がいた。当時、首相在任中だった民主党の鳩山由紀夫氏である。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先をめぐり、当初は華々しく「最低でも県外」と唱えながら、迷走の果てに元の名護市辺野古案に立ち返った。

 ▼「罪万死に値する失政である」。平成22年5月29日付の日経新聞社説は、こんな書き出しだった。23年2月14日付の沖縄県の地元紙、琉球新報の社説はもっと手厳しい。「政治音痴の素人政治家が国を動かし、国民を翻弄し、政治不信を高める。万死に値する大罪だ」。

 ▼民主党の後裔(こうえい)である立憲民主党は、こうした経緯もあり、これまで辺野古移設への賛否を明確にしてこなかった。ところが、鳩山内閣の閣僚だった枝野幸男代表は先月29日、那覇市での記者会見で移設反対へとかじを切り、こう胸を張った。「立憲民主は、新しい政党だ」。

 ▼辺野古移設に反対し、沖縄県知事選への立候補を正式表明した自由党の玉城デニー幹事長を支援するために、態度をはっきりさせたらしい。だが、民主党時代の政策・方針には縛られないというのには無理がある。党名も構成員も民主党から受け継いでいる。

 ▼その立憲民主党の支持率が振るわない。産経新聞社とFNNの合同世論調査では今年3月以降、6カ月連続でじわじわと下降している。非自民党層や反安倍晋三政権層をうまく取り込めずに苦戦している。

 ▼「どうしても、(国会)閉会中は野党の報道は少なく、何をしているか分からない」。枝野氏は党勢が伸びない理由をこう分析したが、支持率低下は国会開会中に始まっている。むしろ、立憲民主党を見守ってきた層が、幻滅して離れつつあるのではないか。

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