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【宮家邦彦のWorld Watch】多くのアメリカ人から愛され、尊敬されたマケイン上院議員を悼む 氏に比してトランプ大統領のいかに器の小さいことか

死去したジョン・マケイン上院議員=2017年10月撮影(AP)
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 先週末、脳腫瘍で療養中だったマケイン米上院議員がアリゾナの自宅で亡くなった。米主要メディアは特集記事や追悼番組でこの偉大な政治家の死を悼んだ。日本での記事はそれほど大きくなく、「米議会の与党共和党の重鎮、マケイン上院議員が亡くなった。同議員は『物言う与党議員』としてトランプ政権の諸政策を厳しく批判していた」と報じられた程度。マケイン氏が英雄ではない日本では当然だろうが、それでも同議員が日本の真の友人だったと考える人は少なくない。かく言う筆者もその一人である。

 私事で恐縮だが、実は5年前、訪日中のマケイン議員とほぼ1対1で懇談したことがある。平成25年8月21日の昼食で、場所は首相官邸近くのレストランだった。同氏の一行は大人数だったが、われわれ2人に口を挟む者はいない。偶然友人がマケイン議員のスタッフだったので実現した奇跡の会合だった。

 何しろ相手は米上院の重鎮で元大統領候補。ベトナム戦争で捕虜となるも拷問に耐えついに帰還した英雄でもある。気難しく尊大な政治家を想像していたが、最初の5分間で予想は見事に外れた。マケイン上院議員は物静かで知識と経験に富む偉大な聞き手だった。日本と東アジアの政治情勢、特に、安倍内閣誕生から、尖閣周辺の中国公船、国家安全保障会議創設、さらには普天間飛行場移設まで、問われるままに答えた。

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