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【正論】秩序の混迷は米国衰退の表れか 杏林大学名誉教授・田久保忠衛

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 「世界的指導性」は回復できるか

 ここ数年の間に欧州には欧州連合(EU)脱退、難民反対を唱えるポピュリスト勢力が力を強めてきている。米国が戦後、躍進してきたリベラル・インターナショナル・ルールズ・ベイスト・オーダー(自由主義的国際法規範を基にした秩序)の危機だ。

 このテーマを一貫して追究しているのは米誌フォーリン・アフェアーズだが、2つの対照的な論文に私は関心をそそられた。

 1つはオハイオ州知事ジョン・ケーシック氏(共和党)の「再び世界的指導性」と題する一文だ。米国が過去70年間主導してきた自由市場を前提にした民主主義が普(あまね)く行き渡り、世界経済を活性化させ、貧困と病気を劇的に減らし、大国間の紛争を押さえてきた、と戦後の国際秩序が果たした役割を評価したうえで、いま米国をはじめとして世界が必要としているのは政治家の指導性だと説く。

 米国が広めた戦後の価値観を誇りに思い、党派を超えて、いっそう強力で繁栄する米国を再興すべしと叫ぶ姿勢は、トランプ政権に疑問を感じている同盟諸国にとっては頼もしいかぎりだ。

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