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【正論】秩序の混迷は米国衰退の表れか 杏林大学名誉教授・田久保忠衛

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 たまたまイラクのクウェート侵攻によって引き起こされた湾岸戦争をあっという間に押さえ込んだ人気も手伝ってジョージ・H・W・ブッシュ大統領の支持率は91%に達した。冷戦と湾岸戦争の勝者として気分が高揚していたのだろう。国際的な混乱は米国が管理してみせるとの勢いで、この大統領の口から新国際秩序(NWO)の形成という表現が飛び出した。

 実際に米国をトップとし、日本、中国、ロシア、ドイツ、フランス、英国などを主要なプレーヤーとする秩序が短期間ではあるが続いた。米一極時代が崩れたのは2003年のイラクへの軍事介入、08年のリーマン・ショックを契機とした世界的な金融危機であろう。そこにBRICSの台頭が重なり、米国の「相対的衰退」が指摘される中、中国の急速な台頭と一帯一路構想が登場した。パクス・シニカ(中国による平和)が実現しかねない状況に加え、強力な核兵器を保有したロシアが欧州に緊張感をもたらしている。

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